「ラブコメ今昔/有川浩」を読んで街コンに行く(読書記録)

ジャニオタにとって、有川浩といえば「図書館戦争(岡田准一)」や「フリーター、家を買う(二宮和也)」及び「県庁おもてなし課(錦戸亮)」などのイメージが強いかと思います。ドラマ化や映画化されるなど、書籍よりも映像で有川浩さんの名前を知った方も多いのではないでしょうか。
「ラブコメ今昔」はただの恋愛小説ではありません。登場人物のほとんどが「自衛官」の恋愛小説なのです。図書館戦争の撮影協力でも名前が挙がっていた自衛隊ですが、有川浩さんの作品には「自衛隊」をテーマにした作品が数多くあります。なぜ有川浩さんが自衛隊をテーマに多くの作品を書かれるのかはわかりませんが、ここではラブコメ今昔を読んで個人的に考えたことを記したいと思います。

ラブコメ今昔 (角川文庫)

ラブコメ今昔 (角川文庫)



この本は短編小説集です。「自衛官同士の恋」または「自衛官自衛官ではない民間人の恋」の話がいくつか収められています。
それぞれの話は有川さんが取材の中で着想を得たもののようで、自衛隊についてよく知らない私でもリアリティを感じながら、自衛隊について知りながら読むことができました。

読んでみて感じたことは2つあります。
一つ目は、「自衛官も人間なんだ」ということです。私の周りには自衛隊に所属する人がおらず、この本を読むまでは自衛官を身近な存在と思うことはできませんでした。しかし、この本の中では自衛官も普通に恋をして普通に結婚をしている。普通のカップルの恋愛と一緒なのです。本を読み進めるうちに、不思議と普段テレビの中で見る迷彩服を着た強そうな人たちと、本の中の恋する青年・少女がリンクしてくる感覚がありました。社会人になり、どんな職業でも少なからず恋愛への制約はあるということが判明したからこそかもしれませんが。
二つ目は、「自衛官と付き合うことの怖さ」です。先述の通り、私の身の回りには自衛隊の人がいません。なので日々のニュースに「自衛隊」が出てきても、選挙やアメリカ経済のニュースと同じテンションで見ていると思います。もし自衛隊の人と関わり合いができた場合、いままでのようにニュースや政治を見ることができるかどうか自信がないのです。
今は無知なので、現在もニュートラルな目で見ることはできていないと思います。ですが、知れば知るほど自衛隊寄りの考え方になってしまうんじゃないか。なんとなくそんな不安があるのです。

ただよく考えてみれば、そんな不安を抱えながら知ることを避けるのは今後のことを考えてもとても非効率的です。知ってみてどう思うか自分で試してみれば良いのかもしれません。ということで、1月中に自衛官も来る(かもしれない)街コンに行くことにしました。

私が実際に知ってみてどう思うか、自分自身もとても楽しみです。